建物の年代による住宅性能の違いについて
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昨今の光熱費の高騰によって、中古住宅でも断熱性や省エネ性能を求める方も多くなっております。
断熱性・省エネへの関心が高い方向けに、建物の年代ごとの目安ですが住宅性能の変遷を、下記にまとめさせて頂きます。
①基準なし (昭和54年以前) |
断熱の概念がない為、ほとんどの建物は断熱されていない。 |
②旧省エネルギー基準 (昭和55年以降) ※断熱等級2に該当 |
断熱が初めて概念として登場しましたが、実際には昭和55年以降~平成初期の建物でも、断熱材が入っていない場合が多いです。 |
③新省エネルギー基準 (平成4年以降) ※断熱等級3に該当 |
小屋裏・外壁面・床下に断熱材を入れることが一般的になってきます。 |
④次世代省エネルギー基準 (平成11年以降) ※断熱等級4に該当 |
この時期以降、窓サッシもペアガラスが普及してきます。住宅性能表示制度も平成12年に始まりました(断熱等級1~4の表示や、耐震等級などの表示)。 |
⑤H28省エネ基準 | 平成12年~令和4年まで、断熱の最高等級は4まででしたが、令和4年10月以降、さらに上位の断熱等級5~7(数字が高い程、高断熱)が新たに制定されました。 |
⑥省エネ基準適合義務化へ (令和7年以降) |
今後、新築住宅を建てる際には⑤H28省エネ基準に適合していることが義務化されます。 |
上記は分かりやすく、主に住宅の断熱性能について、年代ごとにまとめたものです。その他にも省エネトップランナー基準(平成21年)やZEH住宅(平成28年)、太陽光パネルの導入など省エネを主軸にした整備もされてきました。
高性能住宅は当然、中古住宅であっても価格が高くなります。価格と性能をバランス良く、ご自身の資金計画を第一に、決して無理のない住宅購入を行って下さい。高い性能を求すぎて、大幅に予算オーバーしてしまっては光熱費を削減出来ても、毎月のローン返済が大変になってしまい、本末転倒です・・・
たとえ購入時の住宅性能が低くても、リフォームで住宅性能を底上げすることも出来ます。
お一人お一人の、最適なお家選びをお手伝いをさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい!